NAGAREKAWA BATON
流川BATON
あなたに逢いに来ました流川へ行く時、思い浮かぶのは
そこに働く人、思いを寄せる人、一緒に騒ぎたい人、愚痴を聞いてほしい人
そんな流川の"顔"をバトンを渡すように思いでツナイデみました
PERSON01
NAKAGAWA Daiki 中川 大輝さん

SUNSHINE サンシャイン

出会いの輪を広げ、流川にさらなる刺激を生み出す

街中で煌々と光る看板が目を引くカサブランカビル。その3階の奥に、老若男女問わず多くの人々が集うバーがある。オシャレでシックな店内にお酒のボトルがズラリと並ぶ「SUNSHINE」だ。オーナーを務めるのは中川大輝さん。広島市出身で学生のアルバイト時代からずっと流川で働く中川さんが、装飾、照明、お酒、すべてを手掛け、2019年に24歳という若さでオープンさせた。

幅広い年代が集まるコミュニケーションの場

「もともとお店をしたいと考えていたわけではないんですよ」と中川さん。学生時代のバイトで接客業の楽しさを実感したこともあり、誘われたバーに就職。ただ、実際に働いてみると条件面などで聞いていたことと違う点もあった。それならば独立し、自分がやりたい店を作ろうと資金ゼロから店を開いた。
「お酒も好きですが、何より人と飲むことが好き」という中川さんが重視しているのは、人と人とが繋がること。「飲み屋」ではなく、さまざまな人が出会うコミュニケーションの場にしたいという思いから、あえて店名に「BAR」を付けず、チャージ料も設定しなかった。中川さんの気さくな人柄もあり、20代~30代の若年層だけではなく、40代~50代も来店し、幅広い客層で席が埋まる。
店の本質が“酒を飲むこと”だけではないといっても、お酒に対するこだわりも強い。ウィスキーをはじめとする多彩な種類のお酒に加え、ティラミスやポカリスエットを再現したカクテル、ブルーチーズを使ったカクテルなど、味と見た目が面白いオリジナルカクテルを提供。ユニークなカクテルも思い付きではなく、情報に対して常にアンテナを張り、勉強と試作を繰り返して完成させている。

友人が知り合いを連れて来店し、ファンになった人がまた他の人を誘うなど、人の繋がりで客が増えていき、全国で活躍する著名なアーティストが訪れることも。順風満帆なように見えるが、オープン後にすぐコロナが流行し、思うように営業ができず苦しい時期もあったそうだ。「給付金もなく、店は開けているけどお客さんが1人だけという日もあった」と中川さん。そのような時に店を助けてくれたのも人との繋がりだった。知り合いが「今はお店に行けないけれど」と応援の気持ちを込めて支援をしてくれたそうだ。
日本を旅行しているフランス人がたまたま店に立ち寄って仲良くなり、広島を気に入りそのまま住むようになったことも。中川さんの交友関係の広さ、深さがわかるエピソードだ。

豊富なアイディアとそれを可能にする実行力

高い企画力や旺盛なチャレンジ精神も中川さんの魅力。コロナの影響により閉めている飲食店に声をかけ、2日間交替で料理を出すフードイベントを行った。広島パルコと一緒にネオ屋台を計画するなど、いろいろなアイディアを形にしている。
2022年4月にはSUNSHINEから歩いて数分ほどの距離に新たな店もオープンさせた。県外からの客人や友人とご飯に行く機会も多い中川さん。そのなかで「広島は意外と名物を食べられる居酒屋がない」と感じ、広島名物が食べられる広島居酒屋「リトルヒロシマ」を開業。メニューには広島菜キムチ、ガンス、ウニホーレン、せんじがら、生牡蠣など、広島名物が並ぶ。「中華料理をしていたスタッフが作るので広島名物ではないけれど、よだれ鶏が超おいしい(笑)。でも鶏肉は広島産を使うなど、地元の食材にこだわっています」。アットホームな雰囲気の店内は地元のお酒と料理を楽しむたくさんの人で賑わっている。
中川さんが思ったことを実行できるのは、「仕事だからやる」ではなく、「やりたいこと、遊びを仕事にする」というスタンスから来るもの。「これからも流川で面白い、カッコいいと思うことをやっていきたいですね。個人的には服のデザイン、アパレルもやってみたい」と夢は広がる。

流川のまちが持つ大きな魅力は「刺激」

中川さんが流川のまちを一言で表現すると「刺激」。「色々な人と出会えて成長できたり、おいしいご飯のお店や面白いものが多かったり、色んな意味で刺激のある場所」と語る。流川のまちと人々の繋がりを大切にする中川さんだからこそ、刺激を取り込み、新しい刺激を生むことができるのだろう。

【店舗情報】
SUNSHINE
〒730-0028 広島市中区流川町5-19カサブランカビル3F
営業時間/20:00〜3:00 定休日/月曜日
TEL/082-569-6122
※営業日等は変わる可能性があります。事前にご確認のうえお出かけください。
「萬酒場よごろ広島」木村直登さん
流川で出会った、流川の兄ちゃん的存在。店を出される前はSUNSHINEも手伝ってもらっていました!善い音とカルチャーが詰まった、ディープなこれぞ流川っていうお店です。
「萬酒場よごろ」
木村 直登さん
安心、安全に地域を豊かにする
流川エリアの構築を目指しています。
当事務局は地域活動支援事業補助金で
運営されています。

流川エリア活性化協議会
会長 山坂哲郎
〒730-0033 広島市中区堀川町1-14
TEL 082-241-4128